先日、Qiitaで「新人プログラマをレビューで殺さない方法」という記事を書いた。
予想以上に多くの方々に読んでもらうことができて、Qiitaのトレンド1位、はてなブックマークでも総合トレンド1位にもなった。
本当にありがとうございます。
最初は、こんなことを書いても誰にも相手にされないんじゃないか、これは新人の戯言であり、最近の新人は弱くなったと一蹴されるだけではないか、という不安しかなかった。
けれど実際は、新人の苦労に共感してくれる若手エンジニアも多く、またレビューの仕方を見直そうと思ってくれるベテランエンジニアの方も多かった。
記事に対する嬉しいフィードバックも多くて、やっぱりきちんと発信できて良かったなと思う。
まだまだスキルは無いなかで、多くのエンジニアに貢献できたのであれば光栄だ。
言語化することの大切さ
もしかしたら、今回のレビューに対する辛さは多くの人々が経験していることなのかもしれない。
「自分もこういうレビューをもらって大変だったことがあった」というコメントも多かった。
ただ、「こういうレビューはやめてほしい」をまとめた記事は今まであまり書かれてこなかった。
大変だったとしても、努力して乗り越える中で風化していったのかもしれない。
けれど、その負の感情というか、苦労の記憶を風化させてしまったら、他の場所でも同じことが起こってしまうかもしれないし、なんなら自分が後輩に対して同じことを強いてしまうかもしれない。
それならば、自分のところで断ち切りたい。
それを実現するのが言語化だと思う。
言語化することで、課題を明らかにできる。
言語化することで、問題の再発を防げる。
言語化することで、他者を巻き込むことができる。
問題の解決はエンジニアの基本だ。
コードを書くことが全てでは無い。
これからも、課題を感じたら風化させることなく言語化して、負の連鎖を自分で断ち切っていきたい。
ドワンゴでの働き方について
今回の記事を書いたことで1番怖かったのは、私の記事によってドワンゴのブランドが下がってしまうことだ。
ドワンゴでは、記事にあるようなきついレビューがなされることは決してないので安心してほしい。
実際のところ、今まで経験したことのないくらい自由な環境で、心理的安全性を十分に担保された上で働かせてもらっている。
ただ、ここでこれ以上ドワンゴの良さを書いたところで、逆に不自然な弁明のようになってしまう気がするのでこれまでにする。けれどできれば別の記事で、改めてドワンゴへの感謝を込めて職場での経験を書きたい。
これだけたくさんの人に読んでもらっている以上、様々な捉え方をされるのは当然だ。
可能ならば、ドワンゴに対してマイナスのイメージを持つのではなく、「課題を上手に言語化できる(優秀な?)新人が入ったんだな」、というくらいのイメージが根付いてくれると嬉しい。
組織の一員として、組織への誤解を招きかねない言葉をきちんと避けていこう。
そして、少しでもサービス品質の向上とブランドイメージの向上に貢献していきたい。
まだまだこれから。