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アメリカ人になったけれどなりきれなかった。【サンフランシスコ留学4週目】

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早いものでサンフランシスコでの留学も4週間が経った。

さすがにここまでくると生活にもだいぶ慣れたし、アメリカに「住んでいる」と言っても許してもらえそう。

今週は特に大きなイベントもなく淡々と過ごした1週間だったので、留学の目標の話はひとまず置いておいて、今感じていることをまとめておきたい。

アメリカ人になったけれどなりきれなかった話。

アメリカ人とは

サンフランシスコには、本当に様々な人がいる。街を10分も歩けば、ヨーロッパ系、アラブ系、ラテン、アジアン、アフリカンなど様々な人たちとすれ違うし、言葉も英語以外の言語だったりする。

これは日本の渋谷などでも同じような光景が見られると思うけれど、日本では彼らはどこか「外国の人」という雰囲気があると思う。だから、日本人と言えばそれなりに同じようなイメージを共有している。

ただ、アメリカ人と言われた時に、どんな人物像を描けば良いのかわからない。それを留学に来て心から実感した。住んでしまえばアメリカ人、それで良いのかもしれない。

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アメリカ人らしさ

そんなアメリカ人を見ている中で、何度も感じたことがある。それが明確な「資本主義」。初めてここまでの資本主義を感じた。

日本では、日本に住んでいるというだけである程度の治安は保証されている。21時くらいまでなら暗くなってからでも普通に出歩いていて大丈夫だろう。でもアメリカは違う。

住む地域によっては、夜に出歩くなんて考えられない。お金があれば治安の良い地域に住める。お金があれば自分の車やUberを使って身の安全を高めることができる。お金があれば万が一があっても高額な治療費を払って医者に見てもらえる。

実際、私が最初に住んでいた地域(オークランド)では、車上荒らしやドラックらしき容器、町中の落書きが普通にあって、夜はとても怖かった。間違っても歩きスマホなんてできないし、音楽を聴くなんて怖くてできない。アジア人であることがわからないようにフードを被って帰っていた。(何かがあってからでは大変なので、最初の2週間で変えてもらった。)

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街灯があるうちはまだ安心

快適に、安全に生きるためにはお金がいる。飲める水にもお金がいる、温かくて勢いのあるシャワーは日本よりも貴重(ちょろちょろとしか出ないことが多い)、公共交通機関では常に警戒しておく必要がある。

そして、恐らくお金が払えなくなったホームレスの人々。路上で暮らす人々を本当にたくさん見た。

アメリカ人であるからには、自分の身をお金で守る必要がある。それが自己責任なのかもしれない。日本でぬくぬくと育ってきた身としては、この資本主義の徹底は本当に衝撃的だった。

そんな中で、特に大きなトラブルもなく生活してこられたので、自分も一端のアメリカ人になれたのかもしれない。

自分とは

アメリカでの生活に慣れてきて、うっすらと感じ始めた疑問があった。自分はなんなのか。

留学という時間はとても不思議なものだ。学校はあるけれど義務ではない。学校以外の時間も、自分で予定を作らなければ何もやることがない。つまり完全に自由な時間を、完全に無知な環境で送っていくのである。

学業からも仕事からも解放されて、日々のルーティンがなくなると、否応なしに「自分は何をしたいのか」を本気で考えなければならない。自分はどういう人間で、どうなりたくて、そのために何をしたいのか。

それを考えないまま生活をしていると、中身のない見かけだけの留学生活になってしまうと思う。それなりの写真を撮ってInstagramに投稿して、いいね!を集めて満足して終わり。いろんなところに行ったなー、くらいの感想しか残らない、そんな留学は嫌だった。

そう考えた時に、やっぱり自分は「日本人」で、「トップクラスのエンジニア」になりたくて、「コードを書いていきたい」んだという結論に至った。誰がなんと言おうが、自分はそう感じた。

もちろん、日本よりアメリカのほうが良いなと思う部分はたくさんある。自分の知らないアメリカもたくさんあるだろう。それでも自分の場合は、アメリカを知ることで日本の良さも感じられたし、日本人であることを誇りに思うことも多かった。このへんの理由を明確に文字に起こすのはとても難しくて、内容が薄く感じられるけれど、でもそう思った。

そして、エンジニアとして力をつけつつ、日本全体の技術力向上にも貢献していけると良いなと。Qiitaに記事を書いていくこともそうだし、エンジニアを必要としている経営者の力にもなっていきたい。そのためには力を持たないと。

本当は、少しだけ怖かった。自由な時間の中で、自分からコードに向き合うことができるのかと。でも実際は、自然にコードに向き合っているし、新しいことをたくさん学んでいる。改めて、エンジニアという職種を選んで良かったと感じた。

それで、自由な時間は基本的にコードを書く日々を過ごしている。日本にいてもできることかもしれないけれど、これがやりたいことなんだから構わない。観光やイベント参加は一通りしたし。

あとは、留学が終わる前に作っているサービスをリリースできたらなと思う。頑張ろう。

まとめ

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頭でまとまっていないことを書いたところで支離滅裂な文章になってしまったけれど、自分のためにはこういう文章を書くのも大事だと思った。

いろんなことを感じて、考えて、うまく整理できなくても何かにそれを残すことは、後々に繋がっていく気がする。そのためのブログなので。

残り2週間の生活も、自分がやりたいこと、自分らしさを大事にして過ごしたい。