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短期留学は大したことじゃない【サンフランシスコ留学5週目】

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たしか、最初に海外留学に憧れたのは、22歳になったくらいだったと思う。

日本の高校を卒業してアメリカの大学に通っている女性と知り合って、「そういう選択肢があったのか、自分は考えたこともなかった。」と感じたのがたぶん最初。22歳になっても1度も日本を出たことがなかった自分は、それもちょっと恥ずかしいなと思ったり、漠然と「アメリカ」に憧れたりした。

ただの海外旅行ではなくて、ある程度の期間で滞在して、現地の学校に通いつつ生活に馴染んでいく「留学」というものを社会人になる前に経験してみたかった。そういう気持ちが高まっていく間に、留学した人への尊敬というか、畏敬の感情が変に高まっていって、とっても羨ましかった。

そこから約2年半、お金を貯めてようやくチャンスを掴んで今に至る。

そして素直に思う、「短期留学は大したことじゃない」

短期留学は誰だってできる

2週間~6ヶ月くらいの短期留学は、誰だってできると思う。留学のプログラムから申し込んだのであれば、最低限の住む場所は確保されているだろうし、あとはそれなりの生活費があれば生きていくことはできる。

なんなら、英語を話さなくても生きていける。目的地までの道はGoogle Mapが案内してくれるし、外食するときもメニューを使って注文すれば良いし、遊びにいくときも日本人の友達を誘えば問題ない。

短期留学で普通の生活をするために必要なスキルは無い。日本に比べると清潔感が損なわれたり、治安が良くなかったりするかもしれないけれど、人間はけっこう適応できる。自分も今では、3日に1回くらいシャワー浴びれば綺麗だよねって感覚になっている。シャワーを浴びなくても、ドライシャンプーとボディータオルでなんとかなる。

とっても大変で価値があると思っていた短期留学も、自分でやってみると意外とあっけないものだった。(半年以上の長期留学だと、お金を稼いだり学校の試験があったり車を買ったりすることもあると思うので、また色々と大変だと思う。)

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留学が自分を変えるわけじゃない

留学への思いが大きかったために、留学をするだけで「自分はどれくらい変わるんだろう」って思っていた。そんなことはない。自分は自分だった。

やっぱり英語になっても人見知りは人見知りのままだし、勝手に友達が増えるわけでもないし、生活パターンが大きく変わるわけでもない。日中は授業を受けて、スタバでコードを書いて、帰ってからyoutubeを見て寝る。エンジニアのMeetupに参加する日もあるけれど、ほとんどの日は日本での生活の延長で。少しずつ英語を身につけて、少しずつ技術を勉強して、少しずつ友達や知り合いが増えていって、少しだけリラックスして。

留学したから変わるんじゃなくて、留学の間にコツコツと日々を積み重ねることで、自分でも気づかないくらい少しずつ変わっていくんだと思う。当たり前だけれど、「留学」というものの大きさに目が眩んで見えていなかった。

この前帰った日本人の女性が言っていた。「留学に来たらもっと自分の中で何か変わるかと思ったけれど、最終日になっても何も変わっていなかった」と。彼女のInstagramは留学の写真でいっぱいになったらしいし、たくさんのコメントも来ていたらしいけれど、彼女自身は何も変わらなかったらしい。

難しいなと思った。

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短期留学で何をするか

やっぱり、短期留学では何をするかが大事だと思う。時間が少ないので、観光スポット巡りをしていたらすぐに終わってしまう。なんとなく流されて過ごしていたらすぐに終わってしまう。

英語を勉強するでも良いし、海外の友人を作るでも良いし、イベントに参加するでも良いと思う。自分で選んで、それをコツコツ頑張れれば良いと思う。

どうしても留学では派手な行動を求めがちだ。家で勉強するくらいなら近くの観光地で友達と遊びたいし、スタバでPCを触るくらいならバーでお酒を飲みながらパーティーをするほうが映えると思う。そういう経験も大事だし、楽しければ良いと思う。

でも、結局自分を変えるのは、日々の地道な行動の積み重ねだと感じている。留学自体が自分を変えるんじゃなくて、留学中の地道な努力の積み重ねが自分を少しずつ変えていって、気づいたらそれが大きな変化になっているんじゃないかな。

短期留学の中でも、自分の行動に1つの芯を持って、コツコツと頑張っている友達は格好良いなと思う。

そういう姿勢がいつかきっと実を結びますように。